脳には大脳辺縁系と
呼ばれる部分があります。
大脳辺縁系とは脳にある
経験と本能を司るグループのことです。
この説明だとちょっと難しいと思うので
もう少し砕いて話すと
「あの時○○だったから××しなさい」
という行動をとっさにとるための司令塔が
大脳辺縁系です。
例を出すと
・あの時、あの人に殴られたから
あの人から逃げなさい
・あの時勉強しないで後悔したのだから
勉強しなさい
・あの時あの人は助けてくれたのだから
あの人には気を許しなさい
というような行動は
大脳辺縁系が主体となって実行されます。
大脳辺縁系がうまく働かないと
人間は危険の予測ができなくなったり
安全な場所はどこなのかも
わからなくなります。
つまり、安全か危険かを判断するために
大脳辺縁系は生物とって
非常に重要な部分であるといえます。
ここまでを踏まえて
「あの人は私に嫌なことをするから嫌い」
と言う感情に関して考えると
嫌なことをする=安全ではない(危険)
嫌なことをする=嫌い(避ける)
安全ではない人=嫌いな人
というような理屈が
例外はあるでしょうが成り立つわけです。
嫌いな人ができることは
人間の正常な反応であり
危機管理能力が備わっている証拠です。
嫌いな人が大勢いるのは
逆に問題かもしれませんし
疲れが溜まると思います。
しかし人を嫌ってしまう自分を
あまり責める必要もないと思います。
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