なぜなら
生活の中でつらさの原因となる事の
除去までは鍼灸ではできないから。
時々
「鍼灸をやったら
その時は良くなるんだけど
長く効果が続かない。」
という頑固な症状をお持ちの
利用者さんがいらっしゃいます。
鍼灸治療を受けることで
つらい症状を一時的に和らげることや
反復して続けることで
症状が落ち着いてくることは
ありますが
実際、魔法のように一発の鍼灸治療で
全て解決できるかといわれると
一般的に厳しいものになります。
恥ずかしながら私も一発で全快させたという
治療例は指折りあるかないかです。
しかし、
■どこへ行っても変わらなかった症状が
鍼灸を受けたら楽になって
希望を持てた。
■鍼灸を受けて症状が落ち着いたことが
自分の体を変える
ターニングポイントとなった。
■確かに全快はしないけど
１００％のつらさを４０％にできる
鍼灸はやっぱりすごい。
■多分またつらくなるだろうけど
つらさに耐えられなくなったら
大野さんに泣きつけばいいことが分かった。
■自分の体のことについて大野さんと
時間をかけてゆっくりと話し合える
鍼灸治療の時間が好きだ。
というような
その人の支えになれた例は
いっぱいあります。
結局のところ
私が治したというよりは
鍼灸が利用者さんの
支えになってくれたから
利用者さんの状況が好転したという
言い方のほうが解説として
合っているのだと思います。
鍼灸治療や、鍼灸で治すという言い方は
正しくないのかもしれません。
しかし、鍼灸治療はそれだけ
独特な価値を持っています。
好き嫌いはありますし
万人受けするものでもありませんが
一度、体が不調なときに
鍼のなんともいえない感じを
試してみることをお勧めします。
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